2024年05月

静岡県知事選挙

川勝平太前知事が不適切発言によって辞任したことに伴う静岡県知事選挙が行われ、立憲民主、国民民主党が推薦した前浜松市長の鈴木康友氏が当選した。自民党が推薦した元副知事の大村慎一氏は接戦ながら敗れた。改めて自民党不信が続いていることが浮き彫りになった。こんな中、昨年末以来の国政の争点となってきた裏金問題、自民党が出した改正案に驚かされる。パーティー券高額購入者の上限問題、政策活動費の領収書や公開をしないこと、など国民感覚から大きくズレている。特に政策活動費は一般国民はインボイスでは詳細な記録、領収書の保存など義務付けられている、同様に我々地方の末端議員でさえ年額18万円の政務活動費の領収書は公開だ。政策活動費と政務活動費は性格が違うというものの議員活動の透明性という観点からは同様であるはずだ。しかし、国会の自民党議員は領収書の公表もしない、という国民を馬鹿にしたような政治資金改正法案を提出している。領収書を公開すると不都合になり次の選挙で負けると思っているのだろうか。国民を馬鹿にしたような政治資金改正法案を提出するようでは国民から間違いなく厳しい審判が下されることになるだろう。公表してまずいことが起きて具合が悪いと思う前に次の選挙戦で大敗したら元も子もない、議員として議席を失っては元も子もないことがわからないだろうか。4月の衆院補欠選挙で全敗したこと、及び今回の静岡県知事選挙はいずれも地方の問題、と思っているのではと勘ぐる。国会議員は東京にいて地方のことはわかるまい、危機感が全く伝わってこない、こんなことでは岸田総理は伝家の宝刀である衆議院解散もできないし、任期満了の選挙になったらより一層自民党は大敗するであろう。
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2024/05/27 10:41